2023.8.8
消防士のために創られたSinn腕時計・久々に入荷しました!
私も愛用しています
モデルEZM7は、消防の専門家である上級消防監査官の協力により開発された特殊部隊のためのミッションタイマーです。
消防隊やレスキュー隊が呼吸保護具使用時に必要なCSA(化学防護服着用時)からLPA(長時間型の自給式呼吸器使用時)の数値を瞬時に読み取ることができる色分けされた回転ベゼルとダイヤルデザインが特徴です。これはドイツ消防協会マニュアルの規定に基づいた許容最長作業時間を示しており、テロ対応専門部隊救出活動の基準ともなるものです。テギメント加工、ドライテクノロジー、特殊オイルの使用などジン独自のテクノロジーを満載し、ヘビーデューティーな使用にとって理想的なプロフェッショナルウォッチです。レスキュー隊の海外遠征を想定し、第二時間帯表示も備えています。
消防署の緊急電話が鳴ると同時に、消防士たちには完璧な装備が求められます。炎に包まれ有害な煙や可燃性ガスが立ち込める火災現場では、ドイツの消防士たちは呼吸装置を装備することが法律で義務づけられています。どのチームがどれくらいの時間建物内にいるのかを常に正確に把握し、規定の作業時間を厳守することも不可欠となります。現場のチームリーダーは呼吸機器をモニターし、危険地帯の外に待機する指揮官は誰が呼吸機器を着けていて何時から稼働しているのかを記録、想定時間の3分の1および3分の2が経過した時、無線でチームに知らせなくてはなりません。このような現場の要求に応えるために、上級消防監査官トマーシュ・シュタンケの適切なアドバイスを受け、ジンが開発したのがドイツ消防業務マニュアル(FwDV7, FwDV500)に準拠する作業時間を読み取るミッションタイマー、EZM7です。
標準汚染除去と脈拍のチェック
NBC(放射能、生物化学兵器)処理活動を行う場合、チームリーダーは時計のベゼルの緑色のスケールを同時に使用して、標準汚染除去(通常ではレベルⅡ=DEKONⅡ)を実施するまでの時間を監視しなければなりません。規定により、レベルIIでは救助隊員が危険ゾーンに入ってから15分が有効な時間とされています。さらに搬送されてきた人を手当てするのも隊員の重要な仕事です。脈を測るときは、EZM7の”pulse x 4″という部分を使ってすばやく測定できます
ダイヤルの視覚的サインと色分けされた回転ベゼル
ダイヤルにデザインされた3色のスケールにより、呼吸機器を必要とする救助活動やNBC(放射能、生物化学兵器)処理活動の重要な時間がひと目でわかるようになっています。同様の配色を施した回転ベゼルと併せて使用することで、消火活動や救助活動のための最も重要な時間をすばやく設定し数値を読み取ることができます。
EZM7の回転ベゼルはダイバーズウォッチ同様に逆回転防止仕様です。これは不注意でベゼルを回転させてしまったとしても、最長時間を超えることは決してありません(起こりうる最悪の事態は、活動時間が切り上げられてしまうということです)。厚い手袋を装着しているときでも操作しやすくなっています。
緑:Dekon Ⅱ(標準汚染除去時間) 15分
緑/黄:CSA (化学防護スーツの着用時間) 20分
黄:PA (圧縮空気呼吸機器の持続時間) 30分
赤:LPA (圧縮空気呼吸機器の延長時間) 60分
緑色、黄色、赤色のついた丸いポイントは、それぞれの最大稼働時間の3分の1と3分の2がわかるような位置に付いています。
店主のつぶやき:私も愛用していますが(約10年間)、いくら使っても頑丈でテギメント加工され傷がつかなく、視認性もよく、安心して毎日使っています。特に、出張でドイツに時計買い付けに行くとき、GMT機能がついているので、日本時間が分かり本社と連絡を付けるのに役立、200M防水なので着用したままで手洗いができ、耐磁性80,000A/Mがついていてパソコン・携帯と重ねておいても大丈夫なので重宝しています。ちょっぴりダイヤル・ベゼルにカラーリングがついており、消防士さんが使うEZM(出撃用計測機器)と違った、私は色彩的オシャレを楽しんでいます。
因みに私が10年間使用していたEZM7と店頭在庫を比較した画像を掲載しましたので見てください!テギメント加工してあるのでほとんど変化していないのがご覧いただけます。
右が私愛用のEZM7です
一見、見分けがつきません。
ベゼル部分がやや光沢が出てきていますが、傷けは全くありません。
接触が多いラグの部分やベルトの角に傷がついていません。
10年経っても変わらぬデザインそれは不変の逸品である証拠となります。